
鑑定当時の年齢は19歳、生年月日は2005年3月8日10時17分(兵庫県)生まれです。
命式 男性
年 乙酉
月 己卯 月令 乙
日 辛卯
時 癸巳
大運 0己卯, 1~ 戊寅, 11~ 丁丑, 21~ 丙子, 31~ 乙亥, 41 ~甲戌, 51~ 癸酉, 61 ~壬申, 71 ~辛未
ご相談ごと:
高校を卒業しましたが、定職にはつかず現在は引きこもり状態です。何か私に適職はないでしょうか。
見立て
日干辛金より、財星が強いです。身弱で日主は旺じておらず、金、土が良い命式とされます。
陰が強いです。日干辛金を生じてくれる己土が良い五行で己土は偏印です。
陰的な学問に興味があります。その道に傾倒する大運は丑運です。特に丁丑運の後半は一般的な勉強に興味が薄れます。丑は己土の根で通根し20代の少し前からその傾向が強くなるでしょう。
日干は丁によって剋され大学の受験も失敗してしまいました。また、己土は湿った土で、己丑でみれば泥となります。丑は金の墓で辛金にとっても埋もれてしまう時期となります。
ですから引きこもりの生活が始まり実力が発揮できない時期となってしまったのです。
丙子運でお仕事を見つけ就職をすることが予測されます。就職は比較的地元の企業でしょう。
ただし、ご本人の精神の根本でもある陰的な性質が、正当ではない世間から見れば異質な学問をこなしていく宿命を示しています。よって、本人が引き寄せられるようになるでしょうしそうなっています。
どちらかというと伸ばしてきた学問を生業にすることが、人生のおいて吉となります。
本人に問えば、占いに興味があるとのことでした。はやり占いは正しいということでしたので、この相談を受けたときに、一時の収入(就職をしてそのままお仕事を続けていくこと)に惑うことなく占いの勉強をしてくださいとアドバイスをしました。そのほうが、こころの充実につながると占断いたしまいた。
なぜ、このようなアドバイスをするのかという点について付け加えたいと思います。以下の図は、紫微斗数で算出した命盤になります。

本人の性質に関することを表す命宮には副星しかなく、ご本人の性格は何事にも染まっておらず、いろいろなことを受容できる生き方であろうことがうかがえます。
よって、仕事も一流企業に勤めることなどには興味がありません。むしろ技芸を好む傾向にあります。同時に、福徳宮を見れば幸せを求めて忙しく動くことをいとわない傾向にあります。付け加えて仕事をあらわす官禄宮を見ると、風流なものに興味があり、一芸に没入し、努力していくことにこだわりがあることなどの特徴が紫微から見た側面です。
しかし、この男性に注意してほしい点もあります。占い師として活動するのであれば、陰湿な性格による悪印象や、激情タイプでいさかいを起こすことが予測されますので、自分を律することがきでるようにしてくださいと付け加えました。
もう一度、命式に戻ってみます。
命式 男性
年 乙酉
月 己卯 月令 乙
日 辛卯
時 癸巳
大運 0己卯, 1~ 戊寅, 11~ 丁丑, 21~ 丙子, 31~ 乙亥, 41 ~甲戌, 51~ 癸酉, 61 ~壬申, 71 ~辛未
十代での恋愛は、お別れに至りますが、乙亥運の前半で結婚をします。詳細な結婚の時期の説明は割愛しますが、このような婚期の予測は紫微斗数の命盤からも読み取れます。
では、本人にとって一番良い運勢の時期、すなわち大運はいつでしょう。10代後半は良いですが、その後はあまり良い運にでありません。50代になりようやく人並みに運勢が上がります。この時が一番運勢が良い時でしょうとお答えいたしました。長く良い運は続きません。満54歳から55歳(数え56歳)には、体調が悪く運気が下降気味となってきます。この時期を予測して前もって体調ケアーを怠らなければ、比較的長く生きることができるでしょう。
また、何歳まで生きられるのか?と、ご本人がどうしてもお知りになりたいとのことでした。通常は何歳まで生きることができるのか?ということは占いでは行いません。ですから、私は占うことはできませんとお答えいたしました。
しかし、私が占えば、満年齢79(数え81)歳からの庚午運、であることが予測されます。
人生は占うことで喜忌を予測することができます。「備えあれば憂いなし」より良い準備ができるというものです。