九星気学に基づく方位盤や五行説の概念に焦点を当てています。二十四節気を通じて季節を計算し、五行の相生相剋や比和の理念を説明。八卦の概念とその成り立ち、先天定位盤と後天定位盤の違いも紹介。最後に、方位盤の具体的な配置と方角に基づいた各九星の位置を示しています。
九星気学に興味を持つ初心者や易学に入門したい方におすすめです。易学初心者や九星気学に関心がある人におすすめです。方位盤や五行、八卦の基本的な理解を提供し、陰陽五行の理論を通じて運勢や方向性を深める。実践的な知識が欲しい人や運命や方角に興味がある人に最適な記事です。
旧暦の年と月
現在は、太陽歴が採用されていますが、気学では、旧暦を基本に2月4日前後の立春を1年の始まりとしています(24節季の考え方)。二十四節気は、年間を24の季節に分けたものです。これらの季節は、太陽の位置や地球の軌道の変化に関連し毎年太陽の動きに基づいて計算され日にちが微妙に違っています。以下に、二十四節気の一覧とその日付を表形式で示します。
五行の相生相剋と比和
前述で、五行説によれば、自然界のあらゆるものは木、火、土、金、水の五つの要素から成り立っていると説明しました。これらの要素は相生関係にあります。
木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生み出す循環を太
い矢印で示しています。木は燃料として火を鼓舞し、火が燃え尽くすことで土が生じ、土の中から金が発見され、金の中に水が生じ、水を糧によって木が成長します。相剋関係は、細い矢印で示され、木が土を制し、土は水を制し、水は火を制し、火は金を制し、金は木を制します。木はその根を張って土地を固め(あらし)、土は水の流れを止めて方向を変え(にごす)、水は火を消し、火は金属を錬金(たたいて)形作り、金は木を切り倒す(たおす)という相剋の関係を表しています。また、比和とは同じ性質の気が組み合わさることを意味しますから、パワーが増すと捉え、方位の吉凶を判断する場合には吉(冲吉)と捉えます。五行の相生と相剋または比和の関係は、重要な概念であり、これらを理解することが九星気学を理解する鍵となります。
五行の相生・相剋はわたしの四柱推命の記事でも書いていますので参考にしてくださいね。
八卦と方位盤
九星気学の方位盤は八方位に分かれています。この方位版のルールは、古代中国で生まれた易学の八卦から派生したものです。八卦は、古代中国の哲学で、陰と陽の考え方と自然の法則を表現するために使われました。八卦は、物事がどのように変化し、どのように調和するかについての考え方です。また、方位盤は中国の神話で亀の甲羅に由来し、この甲羅の上に現れた紋様が方位盤となったとされています。
易の八卦
乾(けん)坤(こん)震(しん)巽(そん)坎(かん)離(り)艮(ごん)兌(だ)
九星方位気学では、この八卦の方位を活用しています。九つの星のそれぞれに、八卦の方位に基づいた特定の方向性や象意と関連づけられています。
乾(けん):天 剛健
坤(こん):地 従順
震(しん):雷 動く
巽(そん):風 進入
坎(かん):水 陥る
離(り) :火 麗しい
艮(ごん):山 止まる
兌(だ) :沢 愉悦
つまり、九星方位気学のルーツは八卦にあるということです。
・八卦の成り立ち
次に八卦の成り立ちを説明します。
まず、天(陽)と地(陰)の区別がない混沌から秩序をもたらす過程で、その存在から八つの異なる象徴的な図形が生まれ、これが後に八卦として知られるようになりました。混沌とした状態の太極があり、これが上昇する気(陽)と下降する気(陰)に2分しました。これを両儀と言います。両儀が2つにわかれて4つに変われ(四象)、さらに2分されて八通りの陰陽の組合せができました。
先天定位と後天定位
気学では、各九星の方位を方位盤を使って表します。その中でも基本的な方位盤が、2種類あり、先天定位盤と後天定位盤がそれにあたります。八卦の順で配されています。陰陽五行の原理から陽は前進して陰は後退する考えをもとに南から左周りに東南、東、北東に進みます。ここから北には移らずに南西に飛びます。(図参照)ここから時計回りに西、西北へと進んで北で終わります。中央には五黄はありません。
中央に五黄がある図が後天定位盤で、これは一白水星から九紫火星までの各九星の場所を表しています。
一白水星は北、二黒土星は南西、三碧木星は東、四緑木星は東南、五黄土星は中央、六白金星は西北、七赤金星は西、八白土星は北東、九紫火星は南となっています。
ここで、注意が必要です。それぞれの盤を見てわかるように、九星気学では上が南を指し、下が北、左が東、右が西となるように配されています。それぞれの方位の枠には、名前があります。中央の枠を中宮(ちゅうぐう)、北の枠を坎宮(かんきゅう)、南の枠を離宮(りきゅう)、東の枠を震宮(しんきゅう)、西の枠を兌宮(だきゅう)といいます。また、北東を艮宮(ごんきゅう)、西北を乾宮(けんきゅう)、東南を巽宮(そんきゅう)、南西を坤宮(こんきゅう)と呼び、この方位の表示になれると気学の理解が進みます。
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